お墓豆知識

関西霊園情報局のお墓のコラム

墓石に戒名の追加彫刻

一般的な和形の墓石には、家名や家紋の他に、建てられた時期や建てた人の名前、お墓に埋葬されている方々の記録などが彫刻されています。

過去に埋葬された方々が墓石に彫刻されている場合は、新しく埋葬される方の記録の彫刻を検討していただくことになると思います。

本項では、彫刻に必要な費用や手順、注意事項などを解説いたしました。

お墓の現状を確認

ご家族がお亡くなりになってしまいお墓への埋葬を予定されている方は、事前に墓石の確認をしておくことをお勧めいたします。

右側面または墓誌(墓石の横にある板状の碑)に、過去に埋葬された方々の戒名などが彫刻されていないかを確認しておいてください。

そのほかの文字としましては、一般的な和形墓石の正面には「〇〇家之墓」や「南無阿弥陀佛」など、お墓によって色々な文字が彫られています。

背面または左側面には「元号〇〇年〇月(吉日) 山田 太郎 建之」などの、墓石建立にあたっての記録が彫られていますが、建立者と埋葬者を混同される方が多いのでご注意ください。

過去に埋葬をされた方々が彫刻されている場合は、新たに埋葬を予定される方の記録の彫刻をおすすめいたします。

新たに埋葬を予定される方の文字の内容につきましては、過去に彫刻された文字を参考にいたします。

文字の彫刻についての決まりはありませんが、見た目のバランスを大切にされる人は、前例に従う内容の文字を彫刻した方が自然な感じになります。

すでに彫刻されている文字が「霊名(戒名・法名など)」のみの場合は、今回も「霊名」のみの彫刻を希望される方が多く、「霊名と俗名(名前)」の場合は「霊名と俗名」のみを彫刻されています。

俗名が彫刻されている場合では、フルネームでの彫刻やアンダーネームのみの彫刻など2通りの彫刻方法があります。

最近の墓石に多い彫刻例

最近建立された和形墓石には「霊名・俗名・死亡年月日(歿・歿・寂)・享年(行年)」をお一人分として彫刻している場合がほとんどです。

洋型墓石は、墓石の背面に埋葬者の記録が彫刻されている場合が多く、縦書きの場合や横書きもあり、横書きでは「氏名 生年月日~没年月日」と彫刻されているお墓もあります。

彫刻費用

彫刻費用は石材店によって異なります。

スムーズに作業ができる墓地に建つ和形8寸墓石の場合、1名様の彫刻は55,000円~110,000円(税込)くらいの予算が必要です。

また、複数名様を同時作業で彫刻する場合は、2名様からは半額程度の割引価格になる石材店が多いですが、1名様単価×人数分で計算する石材店もあります。

一般的な和形8寸墓石の場合には、側面に4名様の記録が彫刻できます。

一行目に「〇〇家先祖代々の霊位」を彫刻する場合は、残りの彫刻スペースは3名になってしまいます。

この場合は、先々に夫婦を離して彫刻しなければならなくなると困りますので、文字を少しだけ小さくして5名彫刻(5体割)にします。

霊園や墓地によっては、彫刻作業を指定石材店にしか依頼できない場合がありますので、彫刻を検討されている方は霊園管理事務所に確認しておく必要があります。

彫刻作業

お墓の建つ周辺に作業スペースを確保できる場合は、墓石を動かさずに墓地で彫刻作業をする場合が増えています。

墓地で作業をする利点としては、墓石の破損などのリスクの低減があります。

ただし、霊園や寺院によっては、墓参している方々を考慮して墓地での作業を禁止している所もあります。

石材店が彫刻作業を行う際には、事前に寺院に依頼をして墓石の魂抜きを行っていただきます。

彫刻をする場所が、墓石本体ではなく墓誌の場合は、魂抜きを行う必要がないというのが通説ですが、墓誌であっても魂抜きを推奨している寺院もあります。

※魂抜き:正念抜き・抜魂法要などとも呼ばれ、主に仏教徒の方が行う儀式です。

※墓誌:霊標や法名碑とも呼ばれていて、墓石の横に建つ板状の碑で埋葬された方の記録を彫刻します。

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