お墓豆知識

関西霊園情報局 お墓のコラム

永代供養を申込むとお参りする必要がないのか?

関西霊園情報局のお墓コラムをご覧いただきまして有難うございます。

弊社では、とある寺院様のホームページの管理をボランティアでさせいただいています。

最近、大学生の方にお墓のコラムをお願いする機会がありました。

大学生氏よりメールが来たのですが、仕上がってきた原稿を拝見して驚きました。

そこには「永代供養をお願いするとお参りする必要はありませんので負担の軽減になります」と書かれていました。

その後も、お参りする必要がないという前提で文章が展開されています。

作者には申し訳ないと思いながらも、原稿の大半部分に修正を入れさせていただきました。

若い世代の方は、法事やお墓での供養などに接する機会がほとんどないので仕方ありません。

もちろん、若い方々を責めるつもりはありません。

ご供養についての経験が白紙に近い方々が、そのように捉えて感じているかを知るとても良い機会になりました。

このような機会をいただき、供養についての記事を書くことにいたしました。

そもそも供養とは?

お寺では、檀家さんがお亡くなりになった後に、葬儀・初七日・・・一周忌・・・三十三回忌などの節目にそった法事を行います。

檀家さんは、お寺に法事を依頼する以外に、お仏壇やお墓に日々のお参りを致します。

お寺と遺族が協力して、故人の供養をしてまいりました。

そもそも永代供養は?

以前は、後継者がなくて絶家してしまう檀家さんを救済する目的でお寺が永代供養を受付けていました。

家族やご先祖様の供養をしていただけることで、後継者が途絶えてしまう方にとっては安心を得ることができました。

代々続いてきた檀家さんと寺院との長い信頼関係の上で成り立っていたともいえます。

最近では

核家族化が進むにつれ、菩提寺(檀家として法事をお願いするお寺)から離れて暮らす人が大半かと思います。

何十年も離れて暮らしていますと、菩提寺を意識する機会もなく、特に長男などの跡取り以外の兄弟は、お寺と疎遠になりがちです。

このような環境の中で少子化を迎えますと、子供への負担を懸念する声や、後継者がいない方の先々を心配する声などが徐々に高まってまいりました。

そこで、都市部のお寺を中心に、檀家さん以外の今まで全く縁のなかった方々も永代供養を受付けるという流れが生まれてきました。

家庭に合った供養の在り方

後継者の有無、お子さんの人数や信仰心など様々な要因で、家庭ごとに供養の在り方も違うのは当然でのことです。

過去の例に習って、信頼できるお寺を見つけて、お寺と家族が共に供養をおこなうという方法もあります。

無宗派と呼ばれる方は、宗教とは関わりを持たずに家族だけでの供養を希望される方もおられます。

また、納骨の際にお寺の手助けを希望しますが、その後は宗教と距離を置きながら家族で供養をするという方もおられます。

ただ、どの場合であっても、故人への家族の思いは不可欠だと思います。

永代供養ですが、少子化により先々が不透明な時代では、万一後継者が途絶えた際の保険のようなものだと思っていただければと思います。

皆さんが元気な間は、是非お参りをしていただければと思います。

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